Super Smart Society Innovation

A6:スマートオーシャン

講師:海洋研究開発機構、公益財団法人笹川平和財団 海洋政策研究所、東京海洋大学、株式会社光電製作所、ORNIS株式会社、パナソニックシステムネットワークス開発研究所

2025年度
1Q
提供 / OFFERED BY
超スマート社会卓越教育院
担当教員 / INSTRUCTORS

三輪 哲也,中野 善之,田中 広太郎,北出 裕二郎,荒田 慎太郎,松本 徹三,小柳 芳雄

科目コード / COURSE NUMBER
SSS.S406
単位数 / CREDITS
1
言語 / LANGUAGE
英語

コース概要

超スマート社会の実現に向けて、自身の専門知識を生かした自由でユニークな発想を創造しませんか? 超スマート社会推進コンソーシアム参加企業・機関で専門的業務を行なっている外部講師が、超スマート社会実現に向けた取り組みや課題、実例を混ぜたオンデマンド講義を提供します。

海洋資源の適切な管理や漁業の効率化が期待される中、どのような取り組みが行われているのでしょうか?海洋資源探査、海洋観測と環境評価、持続可能な水産養殖、スマートブイやリモートセンシングの漁業への応用、海洋レーダ、海中給電など、スマートオーシャン関連の先端技術やその将来ビジョンについて学びます。

学修達成度評価は、毎週配信される講義後に行う他学生とのオンラインディスカッションにより行われます。

授業計画

第1回:海洋資源探査から見えてくる環境情報プラットホームの将来(12/11)

海中や海底は、人が気軽に行けない空間であるとともに、情報端末をつなぐ電波が使えない空間でもある。海中や海底の環境情報をどのように集めれば、地球環境情報が構築できるのかについて考え方を紹介する(海洋研究開発機構)

第2回:地球温暖化研究のための海洋観測技術について(12/18)

地球温暖化研究には、広範囲にわたる高精度な海洋観測が不可欠です。広大な海洋を観測するための技術の変遷と観測手段となる船、ブイ、無人探査機、それらで得られた観測データの使われ方について解説する(海洋研究開発機構)

第3回:海洋政策とスマートオーシャン(12/25)

海洋の重要性と課題、その解決のための海洋政策について概観する。スマートオーシャン構想を通して、海洋分野における科学技術と社会の結び付きを考える(海洋政策研究所)

第4回:駿河湾をはじめとする沿岸域の海洋物理学(1/8)

駿河湾などの沿岸海域には、内部潮汐や沿岸捕捉波による強い流れが生じる。これらの現象はこれまで沿岸漁業に様々な被害をもたらしてきた。ここでは、現象の発生機構や構造、海域の利活用に際した基礎知識を紹介する(東京海洋大学)

第5回:スマートブイのスマート漁業への活用(1/15)

現在の漁業の状況と課題を把握する。その後、既設ブイの解説を行うと共に、今後どのようなセンサを装備し、どのようなシステムを構築したら漁業がスマートになるかを学生の皆さんと共に考える(光電製作所)

第6回:海洋レーダーで安全で豊かな海を(1/22)

海洋レーダーで常時継続的に観測できる海面表層流の状況を、海上保安、海洋環境保全、防災対策、漁業近代化、等々の様々な分野で活用する 「新しいビジネスモデル」 の構築について紹介する(ORNIS株式会社)

第7回:海中ロボットAUVのためのポジションフリー海中給電技術(1/29)

電磁波が伝わりにくい海中でも離れた場所に電力を送ることのできる革新的なポジションフリー海中給電技術を紹介する。水中ロボットを用いた実証実験にて、実海域で3kW級の高効率電力伝送を達成した様子を示す(パナソニックシステムネットワークス開発研究所)

講師 / Instructor

三輪 哲也

上席研究員
海洋研究開発機構

中野 善之

技術開発部 観測技術研究開発グループ
国立研究開発法人 海洋研究開発機構

田中 広太郎

研究員 海洋政策研究所
公益財団法人笹川平和財団

北出 裕二郎

教授
国立大学法人 東京海洋大学

荒田 慎太郎

代表取締役社長
株式会社光電製作所

松本 徹三

代表取締役 会長CEO
ORNIS株式会社

小柳 芳雄

無線技術開発部
パナソニック システムネットワークス開発研究所